BingAI(GPT-4)の「のりたま」検索。結果にビビる

前回はChatGPTを使ってみたら「のりたま」がえらいことになっていたという話をしました。

「のりたまの歴史」を尋ねたら、デタラメのその斜め上をいく回答(謎の新製品「のりたまアゲアゲ」発売中とか?)が返ってきたので、AIはまだまた発展途上だなーと。そして「人類の皆さん、まだ安心していて大丈夫ですよ」と結論しました。

ただ、ChatGPTはOpenAI社製のGPT-3.5(正確には3.5-turbo?)がベースでした。

一方で、Microsoftの検索サイトBingに新設された「BingAI」のベースはGPT-4だそうで、しかもいつのまにやら、Edgeからbing.comにアクセスするとMSアカウントなしでも普通に使えるようになってました。というわけで、BingAIの性能とやらを確かめてみました。

BingAIのチャットの始め方

始めるの簡単だったろと思われるかもしれませんが、普段bingを使っていない私は軽くハマったので、そんな人のために解説です。

  • まずEdgeでbing.comにアクセス。私はmacのedgeから行きましたが、問題ありませんでした。
  • 画面に「新しいBingの紹介」って出るんで、「詳細情報」をクリック。
  • 「チャットを開始」をクリック。とくにログインしていなくてもチャットできました。

私がハマったのは

  • bing.comにInPrivate(Chromeでいうシークレットモード)でアクセスすると、チャット画面が出ないので注意。

私は検索サイトというとシークレットモードでアクセスするのが習い性になってまして… 10分くらい時間を無駄にしてしまいました。

BingAIにBingAIは何なのか聞いてみる

まずはBingAIのGPTバージョンの確認です。ちなみにこれが、私の人生初のBingAIによる検索体験です。

BingのチャットのGPTのバージョンはいくつですか?

Bingは、2023年4月からテスト版のGPT-4モデルを使っています。ChatGPTは古いGPT 3.5-turboモデルを使っています。ただし、ChatGPT Plusという有料サービスでは、新しいGPT-4モデルも使えるようになっています。

BingAIにBingAIは何なのか聞いてみた。

いやはや、しっかりしたお答えです。

BingAIに「のりたまの歴史」を聞いてみる

では本日の本題、ChatGPTに聞いたら答えがぼろぼろだった「のりたまの歴史」を、今度はBingAIに聞いてみます。

のりたまの歴史を教えてください。

のりたまは、丸美屋食品工業が1960年から販売しているふりかけです。玉子味の顆粒ときざみ海苔の組み合わせが特徴です。その前身は「玉子ふりかけ」という商品で、1959年に発売されました。のりたまは、ふりかけといえば魚粉を原材料とすることが常識だった時代に、高級食材であった玉子を使った画期的な商品でした。2020年には発売60周年を迎え、9代目のパッケージにリニューアルしました。2019年には8.6億食が販売され、過去最高を記録しました。

BingAIに聞く、「のりたまの歴史を教えてください。」

やばい。まじでやばいです。どうやら完璧な答えが返ってきてるようなのだが。ひょっとしたらどこか間違ってるのかもしれないのだけど、このレベルの返答のどこかに嘘が混じっていたとしても、もはや気づくのは不可能なのでは?

そういうわけで、のりたまの歴史を調べてAIチャットの性能をディスる「のりたまベンチマーク」なのですが、開始1ヶ月にして突破されました(笑)前回のブログで「一年もしたらChatGPTがバージョンアップして完全無敵なAIが現れる」と予想したのですが、一年持たなかったですね… 今回の結論としてはこうなりますでしょうか。

「人類の皆さん、もうだめです。あきらめましょう」

BingAIに禁断の質問「SoqAlbumってなんですか?」

BingAIの答えが完璧すぎて、私の人生初の2回のBingAI検索だけで、早くも今回の企画が終了してしまいました。

これではつまらないので、おまけ企画として禁断の質問「SoqAlbumって何ですか?」を聞いてみたいと思います。なんで禁断かと言えば、みんな知らんでしょ、私が作ってるアプリの名前。出身が日本の西側なもので、文章を書くとなると自虐芸に走りがちなのは自分でもどうかと思うのですが…

期待してるのは当然寒い答え。とりあえず聞いてみました。

SoqAlbumってなんですか?

SoqAlbumは、スマートフォン(iPhone/Android)とChromeを直接リンクさせて、ファイルや写真を共有できるウェブアプリです。QRコードで簡単に接続でき、スマホで撮った写真をその1秒後にパソコンの全画面表示で確認できます。Win/Mac/Linux/ChromeOSに対応しています。

BingAIに聞く、「SoqAlbumとはなんですか?」

Bingさん。俺は一生、あんたについていくぜ(笑)

ほぼ完璧な3行要約じゃないでしょうか(Chrome限定のアプリではないけど)。あんなにマイナーなアプリなのに(自虐)。これはホントにすごいです。

私は正直MSがあまり好きではありませんでした。みんな忘れてると思うが、MSと言えばね、2000年代、Linuxの急速な発展に脅威を覚えたらしく、SCOという会社にLinuxがUNIXの特許を侵害してるんだとかいう根も葉もない主張をさせて、裁判ふっかけてLinuxつぶしを画策してたごろつき会社でした(しかも裁判はLinuxサイド代表のIBMが勝利)。

それがいまやMSのクラウド(Azure)ではLinuxがガンガン走り、数でいうとWindows Serverを上回るありさま。あげくにWindowsにLinuxのsub systemが加えられてしまう始末。どうしてしまったMicrosoft?

90年代のパソコン戦争ではwindowsで世界を制したMSも、ネットや携帯の世界の戦いではGoogleやAppleに負けてしまいました。でも、冷静になったMSは、いい意味で普通の会社になったのではないかと。そしてAIの世界で、MSのリベンジが今始まろうとしている雰囲気です。GoogleにしろAppleにしろ、儲かりまくってる会社ってどうしても天狗になって、次の一歩が遅れますからね。それに、ふたたびMSがある程度の力を持ってくれるのは、Googleが強すぎる現状として悪いことではないのかもしれないです。

結論: BingAIはいい!(特に出典が付くのがいい)

ChatGPTと比べて良いと思うのは、書かれてる内容に出典がつくこと。ChatGPTだと答えが出るだけで、その内容が正しいかどうか検証しようがありませんでした。Bingのチャットだと「答えのこの部分は、このサイトの内容を参考にしました」っていうのがちゃんと分かるので、チャットの結果に嘘や疑問があれば、参考先を見て妥当性を検証できます。また、MSの協力もあってか、最新のネット情報も結果に反映されているらしい。最強の布陣ですね。本気でGoogleのコアビジネスを倒しに来てる感じです。

のりたまアゲアゲの時代が終わってしまうのは寂しい?

でも、前回のブログで出てきたChatGPTの「のりたまアゲアゲ」が大好きでしかたがない私は、どうすればいいのでしょうか(笑)。ああいうバカGPTはバージョンが上がると淘汰される運命でしょう。ただ、現状のChatGPTは「笑われるAI」であって、笑わせようとしてああなってるわけではないので。次に出てくるものがあるとしたら本格的に笑いに徹した「笑わせるAI」でしょうか。テレビの芸人を24時間連続可動させると死んでしまいますが、AIに労働基準法はないのでとても便利に使えます。

つまり、無限に続く笑い(?) それはそれで恐ろしい…

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