ブラウザ上で画像処理を自動化 – Ad-PixFlowをリリース

このたび、Yagifulは新たなウェブアプリ「Ad-PixFlow」をリリースしました。

Ad-PixFlowは、ブログのアイキャッチ作成やSNS投稿画像の量産など、繰り返し発生する画像処理を自動化するウェブアプリです。一連の作業手順を「ワークフロー」として保存することで、いつでも同じ処理を瞬時に再現できます。

例えば、料理の画像をブラウザにドロップし、料理名やメッセージを入力するだけで、統一感のある魅力的な画像を簡単に量産できます。

また、スマートフォンでAd-PixFlowを開き、その場で撮影した顔写真を使えば、運転免許証用の証明写真も1分とかからず作成可能です。

作成した画像はコンビニで印刷できるL版写真用紙のサイズに対応。スマートフォンでの簡単な撮影と数十円の印刷コストで、手軽に証明写真を用意できます。

ワークフローの作成はとても簡単です。例えば「50mm x 50mm」といった特殊なサイズの証明写真用ワークフローも、わずか数分で作成できます。作成したワークフローはエクスポートして、メールやチャットでチームメンバーや友人と共有することも可能です。チームの作業効率を上げるだけでなく、便利なワークフローを共有して楽しむこともできます。

Ad-PixFlowはウェブアプリなので、インストールは不要。今お使いのブラウザですぐに利用を開始できます。面倒なアカウント登録も必要ありません。

次のQRコードからも起動できます。スマホもサポートしています。

ad-pixflow へのQRコード

入力された画像は、お使いのブラウザ内ですべて処理されます。 外部のサーバーに画像データが送信されることは一切ありませんので、セキュリティ面でも安心してご利用いただけます。

Ad-PixFlowをなぜ作ったのか?

これはもう間違いなく自分のために作成したアプリです。

このブログにしてもそうですが、パソコン画面のキャプチャーなどから、必要な範囲を切り取りpngに変換などという作業がやたらに多いのです。

これまではその都度、その辺に転がっているgimpを使って画像を切り取り、pngやjpgが作成できたところで最後にまとめてimagemagickのconvertでシェルスクリプトの一括処理、みたいなことをやってました。

あのgimpも、ちょくちょく使っていると自分に必要なコマンドの場所ぐらいは流石に覚えてくるものです。convertにしても最近はAIがスクリプト書いてくれるので、オプション忘れてもだいじょうぶなのですが… それがあってなお、この作業は面倒くさい…

アプリの仕組みは簡単なので、前からこういうのがあればいいなと思っていたのですが、インターフェースが面倒そうなので諦めていました。ただ最近は頼めば無限にプログラムを書き続けてくれる飛び道具がありますから(笑)、ちょっと作ってみようかと思い立ったわけです。

SVGによる文字入れ機能は、アイキャッチ画像のようなものに文字入れしつつ、ついでにエフェクトも入れられれば便利かもと思い作りましたし、証明写真のサポートについては、作っているときにたまたま知り合いに証明写真が欲しいという方がいたのですね(笑)。 組み込んだ機能はだいたい自分のニーズから来ています。

作りながら、似たツールはもうほかの人が作っているのではないだろうかという思いもよぎったのですが、もう自分で(というかAIで)作ってしまったほうが速いだろうと。車輪の再開発はやめろと昔よく言われましたが、今は自分の車輪は自分で作れという流れになってきてると思います。

もっとも、AIになったからなんでも簡単になったかと言われるとそうでもなくて… 某社の某ブラウザへの対応はAIをもってしても歯が立たず(画面に表示されたボタンのタップ判定(ヒットテスト)が壊れてて、ボタンから外れた斜め上をタップしないと反応がない、とか想像できます?) AIに頼んだら無限に改変を繰り返し、プログラムが崩壊していくのには笑いました(涙)。AIを頼る開発といえど、いざとなったら、こういう災害に対処できる気概と根性と、最後に技術が必要です。

Ad-PixFlowのドキュメント

フィルターを積み重ねてワークフローを作るアプリなので、ドキュメントは必要だなと思い、一通りの機能はリスト化してあります。

SVGの作り方がキモかなとも思い、別ページにまとめました。それなりに時間をかけて作ったページですが、時間の半分近くが、ギャラリーの写真探しとキャプションの文面づくりだったりしますので、そのあたりも味わいつつ見てもらえるとありがたいです(笑)。 ちなみにこのアプリ、英語・日本語 とバイリンガル仕様なので、英語版のドキュメントも当然必要で、この国際対応のさじ加減がAIを使ってもなかなかシビアでした。

SVGはベクター系画像編集ソフトに慣れていれば作成するのは簡単だと思いますが、ドキュメントではAIチャットでカジュアルに作成する方法も解説しました。nano bananaが写真みたいなビットマップ画像を生成してくれる時代ですからSVGも余裕だろうと思ったのですが、SVGについては現状のAIでは学習が足りていないようです。ただ、それもこの数年で解決されるのではないかと思います。そうなれば相当強力なワークフローをごく簡単に作れるようになるでしょう。

AI時代のものづくり

これからはAIを使ってものを作っていかなければ競争に勝てないという思いで、今年は作業して来ました。とはいえ、人数を集めなくてもこれだけのものがなんとか作れるようになったのですから、いい時代になったとも言えます。 以前AIを軽く入れてつくったこちらのアプリですが、アプリ名が災いしたのか、信じられないくらい人気がないようです(涙) これであなたもBBC NEWSが読めるようになるという特設ページも作っていて、これが個人的にはとても気に入っていて毎日眺めているのですが… ちょっと英語で背伸びするだけで、イギリスと世界のニュースが語れるアプリですので、英語に興味がある方はぜひご覧ください。

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