SoqAlbumで、スマホのカメラとマイクをラズパイと連携しよう
ノートPCとは違って、ラズパイにはカメラもマイクもついてきません。だったらスマホのカメラとマイクをラズパイから活用できればいいですよね。そんな夢のような連携を、簡単に実現するのがSoqAlbumです。iPhoneでもAndroidでも、どちらでも構いません。SoqAlbumならスマホとラズパイの連携が、なんと1分とかからず実現します。
SoqAlbumが実現すること
スマホのカメラ・マイクから、ラズパイに、写真やオーディオファイルが直接保存できるようになります。写真であれば撮影後、ラズパイにつながるテレビ・ディスプレイに写真を自動的にフルスクリーン表示することが可能です。
もちろんスマホとラズパイの間での通常ファイルのやり取りも簡単です。iPhoneかAndroidかを悩む必要もありません。
スタートはスマホでQRコードをスキャンするだけ。面倒なアカウント作成なし
スマホとラズパイの連携に1分と掛からないといいました。実際、スマホとラズパイの連携はとても簡単です。SoqAlbumをラズパイで起動して、表示されるQRコードをスマホでスキャンするだけです。本当にこれだけです。面倒なアカウント作成などは一切ありません。
SoqAlbumはウェブアプリなのでインストール不要。ラズパイのchromiumで今すぐ始められる無料のサービス
いくらQRコードを読み込むだけといっても、いろいろなアプリをあちこちにインストールしなければならないとすると嫌になりますよね。だからSoqAlbumはそのインストールの手間すら省きます。SoqAlbumはウェブアプリなのでブラウザでページを開くだけで、今すぐスタートできるのです。今すぐスタートしますか? うまくやれば、今から1分後に、あなたのスマホがSoqAlbumに連携できているかもしれません。
このページをラズパイで見ている場合は、次のリンクをクリックしてSoqAlbumのページに移動、表示される「このブラウザで始める」ボタンをクリックでサービス開始です。
ラズパイ以外でこのページを見ている場合は、次のURLをラズパイのブラウザで開いて、表示される「このブラウザで始める」ボタンをクリックしてください。
https://yagiful.com/soq/
SoqAlbumが起動したら、表示されるQRコードをスマホでスキャンします。これだけで、スマホとSoqAlbumの連携は完了です。1分で出来ましたでしょうか? 慣れないと1分というのは難しいかもしれないですね。でも、慣れれば1分ということが誇張でないこともお分かりいただけると思います。ページをブックマークしておけば、次回からはもっと素早く起動できます。
連携後はQRコードスキャンで表示されるスマホ側の簡単なツールで、ファイルや写真をSoqAlbumに送信してください。SoqAlbum側ではすべての情報がカードで表示され、送られたファイル情報を簡単に操作することができるでしょう。
あなたのラズパイが情報交換のハブになる、複数デバイスのリンク機能
SoqAlbumにはスマホの他、win、mac、linux、ChromeOSなどのPCを同時に複数リンクできます。SoqAlbumを経由することで、これら多数のデバイスの間で自由にファイルを交換することが出来ます。
また、SoqAlbumには簡易チャット機能が準備されています。メールアドレスやURLなどのちょっとしたテキスト情報を、数クリックの操作で交換できます。
ラズパイのchromiumでSoqAlbumのページを開けば、その周辺のすべてのデバイスのファイルとテキスト情報の交換を仲介することができます。SoqAlbumでラズパイをあなたの部屋の情報交換のハブにしましょう。
居間のテレビにつながったラズパイで資料集めをするために誕生したSoqAlbum
このサイトのプロジェクトとして開発中のSoqAlbumは、もともとラズパイのためにプログラムされたものです。以前のブログポストで、私自身がラズパイを居間のテレビで利用していることを報告しました。
SoqAlbumを開発するきっかけになったのは、まさにこの居間のラズパイです。私は手書きのメモや印刷資料をスマホの写真でメモしておくことが多く、これらの資料をPCで自由に管理したいと考えていました。資料は24時間稼働させているラズパイに集めておきたかったのですが、google経由でこの資料集めを実現しようとする時に不満がありました。
- スマホの小さな画面で、写真がボケてないか、資料がちゃんと撮れているかを確認するのは大変。
- ラズパイからgoogle photosを開いてスマホの写真を共有しようとするが、photos上で写真は自動的に反映されず(リロードが必要)、またクラウド経由のためレスポンスも遅い。
- そもそも私にとってgoogle photosはプライベート用で、そこに仕事の資料をごちゃ混ぜにしたくなかった。
- googleのストレージ容量が無駄に減る。クラウド経由の転送で、不要になった一時ファイルをいちいち探して削除するのも面倒。
これらの不満を私自身で解決すべく、開発を始めたのがSoqAlbumです。
- SoqAlbumのスマホ側ツール(SoqTools)のカメラは軽量で、撮影すれば無駄な確認をすることなく即ラズパイに写真を高速転送してくれる。
- 送信された写真は、自動的にラズパイの画面にフルスクリーン表示される。写真の写り具合やボケを判断するのも簡単。
- クラウドの容量を心配することなく、どんどん資料を転送できる。クラウド経由の転送で生じる一時ファイル削除の手間もない。
フルスクリーン表示(SoqAlbum右上の「F」アイコンクリックで有効になる)は、特に有用です。大画面で資料を確認することにより、資料を取り損ねることがほぼなくなりました。
スマホ・PCとラズパイの連携をさらに強化、クロスプラットフォームで広がる用途と可能性
資料収集を目標として開発されたカメラ機能に加えて、現在のSoqAlbumではスマホとの連携機能が更に強化され、大幅に用途が広がりました。
- スマホとラズパイの間での通常のファイルの交換。
- マイク音声の直接転送。
- テキストファイルの編集、直接転送。
- チャット機能による、テキスト情報の直接交換。
また、ラズパイのブラウザに対応するように設計されたSoqAlbumは、Win、mac, Linux, ChromeOSなどのほぼすべてのPCのブラウザで動作が可能であり、完全なクロスプラットフォームを実現しました。AirDrop陣営やNearby Share陣営などの区別はなく、ただQRコードをスキャンするだけで、どんなプラットフォームともファイルを交換できます。
ブログの記事作成でも活躍するSoqAlbum
以前にbullseyeからbookwormへのラズパイのOSアップグレード方法を記事にしました。このときは記事の下調べとして、テスト環境にインストールしたbullseyeを、何度か異なる方法でアップグレードしましたが、その記録を取るのにSoqAlbumが活用されています。
アップグレード中は、ラズパイの隣にwindowsノートを置いて作業したのですが、このwindowsで起動したSoqAlbumにスマホを連携。ラズパイのアップグレード中に表示されるメッセージをスマホで撮影・転送してwindowsに直接保存しました。とてもアナログな方法(笑)なのですが、どんなシチュエーションでも使える無敵の手段でもあります。
また、アップグレード後は、ラズパイで立ち上げたSoqAlbumにwindowsノートを連携させ、SoqAlbumのチャット機能を利用してURLやスクリプトなどのテキスト情報を交換しながら、細かなラズパイの設定を進めました。テスト環境のラズパイで撮影した多数のスクリーンショットもSoqAlbumでwindowsに送信。その場で加工してブログの記事にするなど、連携は多岐に渡ります。
消費電力の少ないラズパイはSoqAlbumに最も適したデバイス。ラズパイとSoqAlbumの組み合わせで更なるデスクトップの可能性を見つけよう。
一度リンクすれば、インターネットのどこからでもファイル転送可能なSoqAlbumは、例えビル全体といった広範囲な空間を歩き回って写真を撮影して周ったとしても、簡単に一台のPCにすべての写真を集約することができます。この距離に依存しないリンク特性はとても強力で、リモートデスクトップでつながったPCでSoqAlbumを立ち上げて、リモートで表示されるQRコードをこちらのスマホでスキャンすれば、リモート先のPCと手の中のスマホの間で、実際の場所に関係なく直接ファイル交換することすら可能になります。
消費電力が少ないラズパイは、24時間連続稼働しても電気代がほとんどかかりません。テレビにつなげたラズパイでSoqAlbumを立ち上げておけば、必要になった時にすぐにスマホをリンクしてカメラやマイクで情報を送信し、ファイルを交換、ラズパイ上に情報を集約しておくことが出来ます。このように、SoqAlbumは、スマホとラズパイの連携をこれまでになく身近なものとしました。スマホをもっと活用することで、あなたのラズパイの新たな可能性を開拓してみてください。
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