前回、前々回と壮大なブログ記事が続きましたので、今回はできる限り短めに。
RPI OS Bookwormのalt-tabショートカットは使いづらい
RPI OS Bookwormの見た目は、これまでのラズパイとさほど変わりません。
しかしRPI 4B, 5Bではwaylandにもとづく3Dコンポジタのwayfireが導入されており、さまざまなビジュアルエフェクトが楽しめます。ただ、wayfireで新しくなったウインドウ間を移動するalt-tabショートカットのエフェクト(switcher)はとても使いづらいです。
理由は、画面に実質3つのウインドウしか表示されないことです。ページをめくる感じでtabを押してウインドウを選ぶ、という使い勝手なのですが、希望のウインドウが何番目にあるか分からないため、常に集中してtabを押し続けなければならず、目が疲れる感じです。
alt-tabのエフェクトをswitcher => pixswitcherに変更
そこでalt-tabキーのデフォルトのプラグインであるでswticherを、もっと使いやすいpixswitcherに入れ替えてみます。
wayfireのユーザーごとの設定ファイルは~/.config/wayfire.iniになります。この設定ファイルを/etc/wayfire/defaults.ini を参考に書き換えます。
cd ~/.config
cp -p wayfire.ini wayfire.ini.orig # バックアップ
nano wayfire.ini
次の内容をwayfire.iniの先頭に追加。
[core]
plugins = alpha animate autostart autostart-static command cube pixdecor expo fast-switcher fisheye grid idle invert move oswitch place resize pixswitcher vswitch window-rules wm-actions wrot zoom winshadows
[core]の部分は/etc/wayfire/defaults.iniとほぼ同じですが、switcherをpixswitcherに交換しています。これによりデフォルトのプラグインが上書き変更されます。
ちなみにこの設定ファイルですが、どうやらエディタで書き換えるだけで有効になるようです(こちらを参考) 書き終えたらすぐにalt-tabを押して、エフェクトを確認できます。
今度はすべてのウインドウが一挙に表示され、狙いのウィンドウが定めやすくなりました。
それでも当初、私は、
こんな派手なのいらねーんだよ。
Openboxぐらいの地味なのが実用的なんだよ。
とひねくれたことを考えてましたが、
しばらく使ってみると、なにやら妙な麻薬性が…
更に使い続けていくと
まあ、これなら許してやらんでもないかな~。
と思えるレベルになりました。
もっとよいプラグインがあるかもしれないですが、とりあえずデフォルトのswitcherよりは使いやすいpixswitcherのご紹介でした。
追記(11/23)新規ウインドウが重なって使いづらい問題を解決
Waylandのデフォルトでは、ターミナルなどのアプリを2個、3個と立ち上げたとき、ウインドウが中心に重なって表示されてしまい、使いづらいです。次の記事でそれを解決していますので、気になる方は参考にどうぞ。
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